コードレスハンダゴテCordless soldering iron

コテライザーメンテナンスサポートSupport

はじめに

コテライザーはガス式のハンダゴテです。

ガスの特性として暑くなるとガス吐出の勢いが強く、逆に寒くなるとガスの勢いが弱くなります。またご使用頻度を問わず、ガス吐出をコントロールするバルブ(本体内の火口弁)の経年劣化によりガス吐出量は変化していきます。

着火しない場合、下記の要因が考えられます。

  • ・ガスの吐出量が高すぎる、あるいは低すぎる
  • ・エゼクターのつまり
  • ・コテ先自体の寿命
  • ・圧電素子の消耗(自動着火タイプの場合)

一つの不具合が起因している場合、複合している場合と有りますが、ガス吐出量が高すぎるのが原因の場合が最も多いです。そして機種によってガス吐出量は、お客様自身で調整頂くことも可能です。コテライザー90オートでの調整方法をご紹介させて頂きます。その他の機種の調整法につきましてはお問い合わせください。

コテライザー90オートでのガス量の確認及び調整方法

エゼクターユニット、コテ先はお客様自身で交換頂くことが可能ですが火口弁、圧電の交換は販売店またはサービスセンター宛にご依頼ください。(本体の分解は厳禁です)

保管に当たって

ご使用後に保管される際はガスのON/OFFをOFFにして確実にガスが止まっている事を確認の後にガスコントロールは最大(機種によって5または+)の位置で保管してください。

本体内のガスをコントロールするバルブ(火口弁)の中にはガス量調整の為のスポンジが使われておりガスコントロールが最少(機種によって1または-)の位置ですとスポンジが潰れた状態で保管されることになりスポンジが復元しづらくなります。

*コテライザー71はガスのON/OFFとガスコントロールは連動ですのでOFFの位置にて保管ください。

よくあるご質問

着火しない場合の確認事項を、90オートを例に紹介します。

1.ガスの吐出量の確認

下記にございます、コテライザー90オート(90オートⅡガス吐出調整)をご参照ください。

2.エゼクターユニットの確認

ガスの吐出量の確認をする時に同時に、エゼクターユニットから出る炎の形状を確認してください。

2.エゼクターユニットの確認

ガスつまり1、ガスつまり2のような場合はエゼクターユニットを交換頂く前に本体付属のエゼクター用スパナまたは金属の棒を横穴に差し時計と逆方向に回してエゼクターユニットを外してください。エゼクターユニットを上から下からエアーガンで吹いてみて下さい。エゼクターの詰まりが解消され、そのままお使い頂ける場合も有ります。

2.エゼクターユニットの確認

2.エゼクターユニットの確認

3.圧電素子の消耗

圧電素子はご使用に伴い電圧が降下していき、着火条件は悪くなっていきます。
着火しないからと必要以上にスイッチを押し続けますと圧電の消耗を早めます。

4.コテ先自体の寿命

コテ先自体の寿命により着火しない場合も有ります。

4.コテ先自体の寿命

必要以上に温度を上げるとコテ先の変形・触媒の消耗が早まります。
またエゼクター詰まり、ガス詰まりを引き起こすことにもなりますので、コントロールレバーで作業の適温にセットして上手に使用してください。

コテライザー90オート(90オートⅡ)ガス吐出調整

ガス吐出調整は、バルブの劣化や大きな気温の変化(夏・冬)により変化したガス吐出を調整する為の作業です。

コテライザー90オート(90オートⅡ)ガス吐出調整

コテライザー90オート(90オートⅡ)ガス吐出調整

  • ● ローレットキャップ、サスカバー、コテ先を外します。(写真①)
  • ● ガスオープンレバーを開きガスを吐出しライター等で点火します。
  • ● コントロールレバーを1の位置にしてもライターの炎が吹き消えて点火が出来ない場合はガスの吐出が高すぎるということになります。(写真②)

コテライザー90オート(90オートⅡ)ガス吐出調整

コテライザー90オート(90オートⅡ)ガス吐出調整

  • ● 吐出が高すぎる場合はコントロール2の位置でコントロールレバー左のロックネジを数回回して下さい。レバーの動きが軽くなったらレバーを5の位置(右側)に移動しロックネジを締めなおしてください。(ネジは外れない程度に緩めてください。)(写真③)
  • ● ガスの吐出が低すぎる場合は逆にコントロール5の位置でロックネジを緩め、レバーの動きが軽くなったらレバーを2の位置(左側)に移動しロックネジを締めなおしてください。(移動した分だけ本体内部のバルブ(火口弁)を絞る/開くことになります。)
  • ● 最終的にコントロール3の位置で炎の高さが11~13mm位になるよう調整してください。(コテライザー91、オートミニの場合は、同じ要領で炎の高さが5~7mmになるように調整してください)(写真④)

コテライザー90オート(90オートⅡ)ガス吐出調整

コテライザー90オート(90オートⅡ)ガス吐出調整

  • * 周りに可燃物がない事を確認してから作業を行ってください。
  • * 換気を十分に行ってください。
  • * 作業は室温20℃~25℃にて行ってください。
  • * ガスの温度を保つため、調整中はタンク部をなるべく触らないように作業してください。
  • * コントロールレバーの調整でガス吐出が変化しない場合は修理が必要になりますので、お問い合わせください。
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